Monday 30 July 2007

The Most Improved Player


ちょっとした褒め言葉・励ましのことばが子供に与える影響って、ときにすごいって感じました。

カイのラグビーチームは、U7(アンダーセヴン)。カイのクラブでは一番若い年齢グループです。7歳以下とはいえ、カイのチームは6・7歳、カイの2・3歳上の男の子ばかりで最年少です。それでもなんとかトレーニングではついていってるわけだけど、試合となるとそうもいかない。子供たちもコーチもやっぱり勝ちたいものだから、みんな真剣。3歳も歳が違うと、足の速さやボールさばき、ゲームに対する理解も全然違う。前半後半10分ずつ(のはず)の試合中、ボールに一度も触れない、そんなこともしばしばありました。たまにボールを持っては反対に向って走るってコーチに怒鳴られ、他の時はすぐにタグされ(タックルではなくタグといって両手でタッチ。タグされたらボールをチームメイトにパスするって方法です)土曜日の朝の試合は8時半から。寒くなるにつれ、どんどんカイをベットからひっぱりだして、チームユニフォームに着替えさすのが大変になってきました。本人もトレーニングは楽しいけど試合は好きじゃないって言い出して・・・。

ピアを他の子供たちと比べることも、ネガティブな考えを持つことも卒業した私だけど、それでも毎日の生活に苦闘する娘を見ているとつらいときがあります。障害児プレイグループのお友達でさえ、ピアより1歳以上も小さい子供たちがどんどんピアの成長を抜かしていくのを見ている私には、カイの発達・成長に救われてるとこがあります。親バカだけどそんな自慢の息子まで、嫌なことばだけど“おちこぼれ”てるのを見るのはつらくなって、本人も楽しくないんだったら、ラグビー好きの親を喜ばせるためだけにしてるんだったらやめさせようかと思ったことも。

それでもトレーニングで楽しそうにチームメイトと走り回ってるカイ。やっぱり好き、やめたくないって言う。なのである日のトレーニングの後、コーチにちょっとお願いしました。試合に興味をなくしはじめてる、ボールをもうちょっと触れるように、楽しく試合に出れるように、ちょっと励ましてくれないかって。

その翌日の試合、何人かの親に状況を説明してたせいもあって、チームメイトの何人かはカイにパスしてくれました。本人もボールを持ったときにはちゃんとすべきことをして、ディフェンスでも相手チームのプレイヤーをタグできて・・・。なんとなくはじめた頃よりラグビーになってる!そして試合後、いつも"Player of the Match"(最優秀選手?)が発表されるんだけどその日は全員タイで、その上特別賞でコーチがカイを"Most Improved Player of the Match"(最も上達した選手)に選んでくれた(私にウィンクしながらね;))。笑えるのは"IMPROVED"の意味を知らなかったカイ(笑)。そこがまたおチビさん、かわいいんだけど、それでも自分の名前をはじめて呼ばれてどんなによろこんだか!それからどんどんラグビーが楽しくなってきたみたい。家でも自分のボールを持って走り回り、GeorgeやSteve(George GreganとStephen Larkham。オーストラリア代表選手)みたいになるんだって、週末は庭でdaddyと練習、とやる気満々!

その後の試合では、やっぱり一度しかボールに触れなかったり、誰もボールパスしてくれなかった、みんな自分より足が速いと落ち込んでみたり、まだまだです。でもまだ4歳なんだもん。3つも上の男の子たちに囲まれてよく頑張ってるよ、大丈夫もっと上手になるからって私も励ましてあげる。そうやっていろんなことを身につけて欲しいです。体力、忍耐力、諦めないこと、フェアネス、スポーツマンシップ、そしてチームメイトとの友情。TVで見る、審判の判定に腹を立てて乱闘を起こす親のようにはならないけど(笑)、カイが正しい方向に走っていけるように、カイのトライラインに立って見守っていこうと思っています。

今日のLO: Sketch Linesのスケッチ#42。コミュのイベントで#41を作ったのがとっても楽しかったので今回も参加してみました。走り回る子供たちをきれいに撮るのは至難の業。フォトショップマジックで右上の写真、ほんとは脇役のカイが主役選手になりました(笑)。
products used: brushes by Nancie Rowe Janitz (Digital Distressing Kit), Anna Aspnes (Luke Page Set), Veronica Ponce (Sketch Fettish), Emma Wilsher (Alive kit/Visual Emotions), staples by Katie Pertiet (Botanist Notebook #4), cardboard by Gina Cabrera (Book Bag Essencials Mega kit), paper by Kate Teague (Line 'em Up paper pack)

Friday 20 July 2007

Challaenge Three


DSBコミュのイベント第3弾、スッケチをもとにしたLOです。
はじめての経験だったけど楽しかった♪もともとあんまり構図とか考えずに行き当たりばったりで作っていくんだけど、やっぱり参考にするレイアウトがあったらまとまりやすいですね。気に入った写真だったから、あえて一枚をいろんな大きさで使いました。一つはカラーで残して、残りは白黒にしてPPにブレンド。ワンパターンなテクニックだけどいつもと違った雰囲気で仕上がって、最近では一番のお気に入りが出来上がりました。

今日のLO: Products used: Frame with Flourishes by Katie Pertiet, MonoBlendz "Origins" paper, AvantGarde HipsterPlumel, elements from True, Eternity & Autumnal kits, all by Anna Aspnes

Tuesday 17 July 2007

Some Days I Never Want To Forget


先週の木曜日のことです。
カイとまた新しいプロジェクトを思いつきました。朝からダディーに自転車の補助輪を外してもらい、ピアをチャイルドケアに送り込んだ後、自転車と水・おやつにカメラを持って公園に向かいました。すこーしシートのところを支えて押してあげただけで、あれよあれよと言う間に成功。始めは怖いだの無理だの言ってたくせに、なんて事ない、あっという間に一人で乗れるようになったんです。日本旅行前に一度私の妹と軽く補助輪ひとつで試してみたらしいんだけど、その時はまだ無理そうなんて言ってたのにね。しまなみ海道サイクリングロードですっかり足腰が鍛えられたんじゃないかな?私が手を離してるのに気づいて信じられないって顔、無心で一生懸命取り組む姿、そのあとの自信に満ちた表情と興奮の顔、すっごい楽しそうな顔・・・。いっぱいステキなカイを見せてもらったな。自信を持つこと、これと決めたことはあきらめないこと、すこーしでもそんなことを学んでくれたんだったらうれしい。
またひとつ"Kye & Mummy Day"の想い出ができたのでした。

今日のLO: どこかで見たタイトルと、どこかで見た同じ写真3枚使ってぼかしをかけ(motion blur)躍動感を出すアイデアをいただいて私なりのスタイルで仕上げた一枚です。タイトルのフォントワークには、あいかわらずたっぷり時間かけました。カイも気に入ってくれたみたい。product used: ledger by Katie Pertiet

Saturday 7 July 2007

~JAPAN~ two - Shirahama


3週間の旅の基点は、大阪にある祖母、こどもたちの”しばぁ(ひいばあちゃん)”の家でした。そこからあちこち旅に出かけたのですが、その第一弾が祖母を連れての白浜温泉旅行。一泊でしたが、祖母も孫、孫婿とひ孫との旅行を楽しみにしてくれていたと思います。

朝から雨が降っていたけれど白浜に着く頃にはやんでいたので、アドベンチャーワールド行ってきました。風邪がとっても強くて寒く空いていたので、さっさと見たい物を見てまわることができてよかったです。イルカのショーなんかもがらがらで、カイは一番前で見れて大興奮!ショーの後に巨大な水槽の前で間近にイルカを見ることができました。これは階段を下りなくちゃ行けなかったのでピアは断念。彼女のお気に入りはシロクマ。車いすのピアの目線だと水中しか見えないんだけど、それがまたいいらしい。飼育係さんが投げる肉をめがけて水しぶきを上げて飛び込むシロクマを見て、ニコニコでけらけら笑い声すらあげて楽しんだ様子。

体が冷えきった後は、旅館で温泉。ピアにとっては初体験でした。カイはダディーと男湯へ、私たちは女湯へ。今回の日本旅行で何度か行った温泉ですが、子供たちは露天風呂に浴衣、温泉の雰囲気はとても気に入った様子。でも湯の温度は小さな子供にはやっぱりちょっと熱いですよね。特に日本の子供たちのように湯につかることになれていないからかもしれないけど。ひとつ思ったのは、温泉はこれからどんどん難しくなってくるだろうなってこと。体のしっかりしない(それでも大きくなってきた)ピアを抱いて洗ったりお風呂に入るのは至難の業。石けんでつるつる滑るし(笑)。家族風呂とか露天風呂がついた部屋とかじゃないかぎりはもうこの大きさが限界かなって。そんな意味でも、ひいおばあちゃんとの温泉旅行はとってもいい思い出。夜はおいしいお食事部屋でよばれて、お布団でみんなでぐっすり眠りました。

今日のLO: テンプレートを使ったクイックページ。写真をたくさん使うLOはまとまりにくいので、テンプレートが活躍します。products used: Boys Will Be Boys Kit by Rhonna Farrer, MultiFoto Double QuickPage No.05 by Anna Aspnes

Friday 6 July 2007

Changes


プログとホームページ"KPAD"のタイトル画像を変えてみました。
ふと気づくと、1年も経つと子供たちの顔も変わってる。すっかりおにいちゃんおねえちゃんになった子供たちに合わせて、最近のお気に入りの写真で作ってみました。忙しくてご無沙汰してたDSBなので、久しぶりに楽しかったです♪

最近いろいろプライベートにも変化があります。

来週は一週間、ダンナが家で働くトライアルをします。うまくいけば、もうすぐ家から仕事できることに!これは、ここオーストラリアでは珍しく通勤に日3時間かけている私たちには大きなプラス。毎日一緒に食事がとれる、子供たちとの時間が増える。結構高い電車代、駅まで車なのでガソリン代もうきます。待ち遠しい!

私も私で、レット症候群リサーチの為にいろいろな募金活動を始めたりしています。これに関しては近いうちにまた報告できると思います。

毎日の療育や主婦業・母親業に追われる中、また一つ仕事が増えて大変と言えば大変なんですけど、また一つ生き甲斐もできたかな。なによりも、ピアの為にまたひとつ何かできることを見つけれたのがうれしいです。

同じことの繰り返しの日々には、たまには小さな変化でも必要です。
また新しい気持ちで頑張っていきたいです。

Thursday 5 July 2007

We've Done It Again!


話は現在に戻ってしまいますが、旅行記の続きの前に最近のニュースを少し。

去年も参加したゴールドコーストマラソンの7.5km Walk、今年も参加してきました!
7月1日の日曜日、今年はカイも初挑戦。私の妹に付き添ってもらい、ピアはバギー、カイは最後までひとりで頑張りました。とってもいいお天気で暑いくらいだったので、風邪と喘息であまり具合の良くなかったカイは少しべそをかきながらだったけど(笑)。去年は、カイにはまだ無理と思ってピアとふたりで参加することにしたんだけど、今回のしまなみ海道サイクリングでのカイの頑張りを見て“これなら大丈夫”と思い、本人にも確認して決めました。

去年は行きの車から帰りの車まで眠ってたピアも、今年は少しは起きてたみたい。メダルをもらってやっと機嫌を直したカイと、何が起こったのかいまいちわかってないピアのツーショットです。これから毎年恒例のイベントにしたいと思っています。

2006 Gold Coast Marathon

Wednesday 4 July 2007

~JAPAN~ one - Pia's New Wheels


ここのところとにかく忙しくてなかなか更新できませんでした。
なんとか旅行記を残したいので、少しずつでもはじめて行きたいと思っています。

今回の旅行、ハイライトはだいたい以下の5つに分かれています。

1 ピアの車いす購入
2 祖母を連れて一泊の白浜温泉旅行
3 東京ディズニーリゾート4泊&富士山・トーマスランドの旅
4 しらなみ海道・京都の旅
5 友達や家族との再会

今回はまず日本到着翌日、いちばんにしたことから。

かしこくしててくれた子供たちのおかげで楽させてもらった飛行機の旅。
到着してからが混んでいて時間がかかり疲れてしまったけれど、空港まで迎えにきてくれた両親とラピートに乗って無事難波のホテルに到着。そこで一泊して、翌日朝一で半年程前からピアの車いすの注文でやり取りしていた工房さんに向かいました。

購入したのはRVポケット、Sサイズ。色はミントグリーン。
オプションで日よけとバスケットを着けてもらい、仕上がりは大満足。ネットに見つけただけに実物を見ずに注文してしまい、ちょっと不安もあったけど、工房の方には本当によくしていただきました。1日でピアの体に合わせていただいただけでなく、テーブルまでその場でつけていただくことができました。

日本で購入することに決めた経緯ですが、ここオーストラリアには自国で作ったバギー型車いす(Rehab Stroller) が私が知っている限りありません。輸入物は値段も高く、安いものでも3000ドルほどします。ピアの体の状態や私たちのライフスタイル・好みにあったものが見つからず、ネットでいろいろ探していた時にこのRVポケットを見つけたのでした。日本行きが決まった時には、これはチャンス!と早速メールで工房さんとのやり取りをはじめました。

長い間楽しみにしていただけに、実物を見た時にはすっごくうれしかった!
ピアもとても心地よさそうに乗っています。45度背もたれが倒れるので、お昼寝もらくらく。その後、ディズニーランドで買ったティンカーベルの光るバッヂがついたピアのティンカーベル号、これからもたくさんの写真に登場することになるでしょう。